Research Institute for World Grid Squares

トップ

はじめに

一般社団法人世界メッシュ研究所では地域メッシュ統計(JIS X0410)を世界拡張する研究およびその普及活動を行っています。一般社団法人世界メッシュ研究所佐藤彰洋代表理事、西文彦理事が国内委員、エキスパートとして開発に参画したメッシュ統計とその応用に関する国際規格シリーズ第1弾ISO 24108-1 Grid square statistics and their applicationsが2025年10月発行となりました。

    • 既存Webサービス上での世界レベルでのリアルタイムメッシュ統計作成支援
    • IoTを利用した世界レベルのアプリケーション開発支援
    • 世界メッシュ統計の作成に関する研究とその活動支援
    • 発展途上国におけるメッシュ統計の導入支援
    • 国際標準化活動支援(ISO 24108-1シリーズ

世界メッシュとは?

 日本国内で地域メッシュ統計を作成するときに使用される地域メッシュコード(JIS X0410)を拡張し、世界のすべての場所に対して以下の数列により一意にメッシュを特定して指示する方法を定義しました。世界メッシュではJIS X0410の方法を拡張し次の12種類の異なるコードと階層により、世界を区画(メッシュまたはグリッド)に定義する方法を与えます。この方法を用いることにより、世界のすべての空間を緯度と経度に基づきメッシュに区切り離散化して取り扱うことができます。また数列として、一意的に空間を指定することができます。

区画種類数列長区分方法緯度の間隔経度の間隔総数
1次メッシュ6桁 40分1度97,200
2次メッシュ8桁1次メッシュを緯度経度方向にそれぞれ8等分してできる区画5分7分30秒6,220,800
3次メッシュ(基準メッシュ)10桁2次メッシュを緯度経度方向それぞれ10等分してできる区画30秒45秒622,080,000
4次メッシュ11桁3次メッシュを緯度経度方向それぞれ2等分してできる区画15秒22.5秒2,488,320,000
5次メッシュ12桁4次メッシュを緯度経度方向それぞれ2等分してできる区画7.5秒11.25秒9,953,280,000
6次メッシュ13桁5次メッシュを緯度経度方向それぞれ2等分してできる区画3.75秒5.625秒39,813,120,000
拡張100mメッシュ(12桁)
 12桁 3次メッシュを緯度経度方向それぞれ10等分してできる区画 3秒4.5秒
 62,208,000,000
拡張100mメッシュ(13桁)
13桁
 4次メッシュを緯度経度方向それぞれ5等分してできる区画3秒
4.5秒
 62,208,000,000
拡張50mメッシュ(13桁)
13桁
拡張100mメッシュ(12桁)を緯度経度方向にそれぞれ2等分してできる区画
1.5秒
2.25秒
248,832,000,000
拡張50mメッシュ(14桁)
14桁
拡張100mメッシュ(13桁)を緯度経度方向にそれぞれ2等分してできる区画1.5秒
2.25秒
248,832,000,000
 拡張10mメッシュ(14桁) 14桁 拡張100mメッシュ(12桁)を緯度経度方向それぞれ10等分してできる区画 0.3秒0.45秒
 6,220,800,000,000
 拡張1mメッシュ(16桁) 16桁 拡張10mメッシュ(14桁)を緯度経度方向それぞれ10等分してできる区画0.03秒
0.045秒
 622,080,000,000,000

 世界を緯度と経度により8分割し(地域コード1から8までに対応), それぞれの地域コードに対してJIS X0410と同じ方法により1次メッシュから6次メッシュまでを定義します。更に、JIS X0410に直接定義に含まれれていない拡張細分化メッシュについても包含的に定義が可能です。

この定義にしたがうと、これまでJIS X0410で定義されていなかった領域に対し、メッシュコードを割り当てることができるのみならず、JIS X0410で定義されていたメッシュコードの上位に’20’を追加することにより、これまでのJIS X0410をそのまま利用することができます。

反対に日本においては、世界メッシュコードの上二桁にある’20’を削除することでこれまで使用してきた地域メッシュコードと完全に一致します。そのため、世界メッシュコードは地域メッシュコード(JIS X0410)の自然な上位互換となっています。

世界メッシュの概念図

細分化拡張メッシュの概念図

(c) 2015-2022 Research Institute for World Grid Squares