はじめに
世界メッシュ研究所では地域メッシュ統計(JIS X0410)を世界拡張する研究およびその普及活動を行っています。
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- 既存Webサービス上での世界レベルでのリアルタイムメッシュ統計作成支援
- IoTを利用した世界レベルのアプリケーション開発支援
- 世界メッシュ統計の作成に関する研究とその活動支援
- 発展途上国におけるメッシュ統計の導入支援
世界メッシュとは?
日本国内で地域メッシュ統計を作成するときに使用される地域メッシュコード(JIS X0410)を拡張し、世界のすべての場所に対して以下の数列により一意にメッシュを特定して指示する方法を定義しました。世界メッシュではJIS X0410の方法を拡張し次の12種類の異なるコードと階層により、世界を区画(メッシュまたはグリッド)に定義する方法を与えます。この方法を用いることにより、世界のすべての空間を緯度と経度に基づきメッシュに区切り離散化して取り扱うことができます。また数列として、一意的に空間を指定することができます。
区画種類 | 数列長 | 区分方法 | 緯度の間隔 | 経度の間隔 | 総数 |
---|---|---|---|---|---|
1次メッシュ | 6桁 | 40分 | 1度 | 97,200 | |
2次メッシュ | 8桁 | 1次メッシュを緯度経度方向にそれぞれ8等分してできる区画 | 5分 | 7分30秒 | 6,220,800 |
3次メッシュ(基準メッシュ) | 10桁 | 2次メッシュを緯度経度方向それぞれ10等分してできる区画 | 30秒 | 45秒 | 622,080,000 |
4次メッシュ | 11桁 | 3次メッシュを緯度経度方向それぞれ2等分してできる区画 | 15秒 | 22.5秒 | 2,488,320,000 |
5次メッシュ | 12桁 | 4次メッシュを緯度経度方向それぞれ2等分してできる区画 | 7.5秒 | 11.25秒 | 9,953,280,000 |
6次メッシュ | 13桁 | 5次メッシュを緯度経度方向それぞれ2等分してできる区画 | 3.75秒 | 5.625秒 | 39,813,120,000 |
拡張100mメッシュ(12桁) |
12桁 | 3次メッシュを緯度経度方向それぞれ10等分してできる区画 | 3秒 | 4.5秒 |
62,208,000,000 |
拡張100mメッシュ(13桁) |
13桁 |
4次メッシュを緯度経度方向それぞれ5等分してできる区画 | 3秒 |
4.5秒 |
62,208,000,000 |
拡張50mメッシュ(13桁) |
13桁 |
拡張100mメッシュ(12桁)を緯度経度方向にそれぞれ2等分してできる区画 |
1.5秒 |
2.25秒 |
248,832,000,000 |
拡張50mメッシュ(14桁) |
14桁 |
拡張100mメッシュ(13桁)を緯度経度方向にそれぞれ2等分してできる区画 | 1.5秒 |
2.25秒 |
248,832,000,000 |
拡張10mメッシュ(14桁) | 14桁 | 拡張100mメッシュ(12桁)を緯度経度方向それぞれ10等分してできる区画 | 0.3秒 | 0.45秒 |
6,220,800,000,000 |
拡張1mメッシュ(16桁) | 16桁 | 拡張10mメッシュ(14桁)を緯度経度方向それぞれ10等分してできる区画 | 0.03秒 |
0.045秒 |
622,080,000,000,000 |
世界を緯度と経度により8分割し(地域コード1から8までに対応), それぞれの地域コードに対してJIS X0410と同じ方法により1次メッシュから6次メッシュまでを定義します。更に、JIS X0410に直接定義に含まれれていない拡張細分化メッシュについても包含的に定義が可能です。
この定義にしたがうと、これまでJIS X0410で定義されていなかった領域に対し、メッシュコードを割り当てることができるのみならず、JIS X0410で定義されていたメッシュコードの上位に’20’を追加することにより、これまでのJIS X0410をそのまま利用することができます。
反対に日本においては、世界メッシュコードの上二桁にある’20’を削除することでこれまで使用してきた地域メッシュコードと完全に一致します。そのため、世界メッシュコードは地域メッシュコード(JIS X0410)の自然な上位互換となっています。
世界メッシュの概念図
(c) 2015-2022 Research Institute for World Grid Squares