横浜市立大学サマーデザインワークショップ2025

【WS05】

拡張型家庭菜園の推進

企画

ワークショップタイトル:拡張型家庭菜園の推進、日本の食料自給率低下に対して消費者側が野菜を育てる機会を増やす施策を考える。
提案者氏名:三ツ村 將
ワークショップの概要: 日本の食料自給率は年々減少の一途をたどっている。主な原因は生産者の高齢化による担い手不足があげられる。農家の人手不足はたびたび問題視されてきたが根本的な解決にはまだ至っていない。最近では。この問題の解決策としてIT技術を活用した農業のデジタル化が推進されている。今後の日本では農家の人手不足が深刻な問題となるので、農業のデジタル化で対処することは画期的である。しかし、私たち消費者側にもできることはあるのではないだろうか。例えば、家庭菜園である。いまは園芸売り場に足を運べば誰でも簡単に始められる。最近では、小規模の畑を借りて野菜を育てる市民農園が注目されている。畑を持たずに農業をする経験は、私たちにとって野菜を育てることが身近な存在になるだろう。本ワークショップでは、農地で野菜を育てる市民農園に着目し、そこで家庭菜園をしたいと望むようなアイデアを提案する。
ワークショップの目標 :消費者側が家庭菜園をしたいきっかけとそれを妨げる要因を様々なパターンからマトリックス法で検討する。ペルソナデザインを使い家庭菜園をしたい人のペルソナとその動機の具体案を作成する。それらの情報を用いて消費者と市民農園を管理する生産者間での課題を明確にしたうえで、ジャーニーマップで検討する。利用したい消費者の状況を整理して、それぞれに適した市民農園での家庭菜園推進案を提案する。

取り扱う課題 :市民農園で家庭菜園をしたいと思うか否かの要因を抽出。また、生産者側の視点から利用しない農地を市民農園として使うときの懸念。

キーワード: 家庭菜園, 市民農園, 農地の再利用, 消費者
データとデータ源:農林水産省 「農林業経営体数、農林業センサス / 農林業センサス累年統計/ 農林業センサス累年統計-農業編-(明治37年~令和2年) 長期累年」, 「利用権の終了の総数、農地の権利移動・借賃等調査 」, 「用途別の農地等の転用 法第4、5条の農地の許可、農地の権利移動・借賃等調査 / 確報 令和4年農地の移動と転用(農地の権利移動・借賃等調査結果)」,

「市民農園の設置状況」

https://www.maff.go.jp/j/nousin/kouryu/tosi_nougyo/s_joukyou.html」

「全国市民農園リスト(日帰り型)

https://www.maff.go.jp/j/nousin/kouryu/tosi_nougyo/attach/xls/index-11.xlsx」

ワークショップの中で使用する方法:ブレインストーミング, マトリックス法, ペルソナデザイン, カスタマージャーニーマップの作製
期待される成果:市民農園で家庭菜園をしたいと思う人の思考、それを推進するために消費者と農家の双方が直面する課題の発見

プログラム

10:00開始
10:00-10:15ガイダンス&アイスブレイク
10:15-10:45家庭菜園についてデータ分析レポートの説明
10:45-11:25ブレインストーミング
11:25-12:00マトリックス法
12:00-12:50お昼休み
12:50-13:20家庭菜園をしたい人のペルソナ
13:20-13:40ペルソナに基づく動機の具体案
13:40-14:20ジャーニーマップの作成
14:20-15:00家庭菜園の推進に伴い農家が直面する課題を考える
15:00-16:00試作・発表資料作成
16:00-16:45発表会(フィードバック、リフレクション)
16:45終了