横浜市立大学サマーデザインワークショップ2025

【WS07】

テレビの未来は「離れる」じゃなくて「進化」する! 〜 いま求められる、新しいテレビ番組とは? 〜

企画

ワークショップタイトル:テレビの未来は「離れる」じゃなくて「進化」する!〜 いま求められる、新しいテレビ番組とは? 〜
提案者氏名:三ッ森大輔、黄良祺
ワークショップの概要:近年「テレビ離れ」という言葉が注目されていますが、実態はテレビの“消失”ではなく“在り方の変化”です。視聴時間自体は大きく減少しているわけではなく、スマホやSNSなど他メディアとの併用や使い分けが進んでいます。特に若年層では、スマホを通じた能動的で即時的な情報取得や娯楽消費が主流となり、テレビは「中心」ではなく「選択肢の一つ」へとシフトしています。また、テレビのインターネット接続も一般化し、放送と配信の境界が曖昧になるなど、役割や視聴スタイルが大きく変化しています。そうした中で、視聴者がテレビに求めるものも「ただ流す番組」から「自ら選びたくなる体験」へと変わりつつあります。本ワークショップでは、メディア環境と視聴者の変化をふまえ、Z世代の視点で“これからのテレビ番組”を再定義することを目指します。テレビの価値を見つめ直し、新しい番組のあり方を創造していきましょう。

ワークショップの目標:このワークショップの目的は、「テレビ離れ」と言われる現代において、視聴者に本当に“選ばれる”テレビ番組とは何かを再考し、具体的な企画として提案することです。まず参加者自身のテレビとの関わり方を共有し、感じている違和感や期待を言語化することで、視聴行動の変化を自分ごととして捉える土台を作ります。次に、年齢・性別・ライフスタイルを反映した具体的なペルソナを設定し、その人物がどのようにテレビと関わるかを想像します。さらに、ジャーニーマップを用いて、テレビに接触するタイミングや感情、ニーズを可視化し、番組に求められる本質的な価値を明らかにします。最終的には、こうしたインサイトをもとに、「番組の核となるニーズ」を具体的に定義し、なぜ必要なのか、どう届けるのかを含めた番組企画を立案することがゴールです。
取り扱う課題 :参加者自身の体験や気づきから視聴のリアルを共有し、ペルソナやジャーニーマップを通して視聴者のニーズと接点を可視化。その上で、現代の視聴環境に即した、能動的に“選ばれる”テレビ番組の企画立案に挑戦します。
キーワード:テレビ離れ、視聴行動、番組企画
データとデータ源: ・吉田理恵(2022)『世論調査でたどる「テレビ」視聴の長期推移 : 1960年から2020年まで』NHK放送文化研究所『放送メディア研究』第14,

https://www.nhk.or.jp/bunken/book/media/pdf/2022_3_11.pdf

・総務省情報通信政策研究所(2024)『令和5年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書』

https://www.soumu.go.jp/main_content/000953019.pdf

・NHK放送文化研究所(2023)『令和 スマートフォンやテレビからみる メディア利用行動の今』

https://www.nhk.or.jp/bunken/d/research/yoron/BUNA0000010720070004/

・Video Research(2023)『メディア行動はどう変わる?~Z世代、動画、SNS、AI・・・生活者と社会の変化から考える~【VR FORUM 2023 レポート】』ビデオリサーチ Digest+,

https://www.videor.co.jp/digestplus/article/82777.html

・Job総研(2023)『全体の約76%が「テレビ離れを実感」 今後テレビに求めるものは「リアル」が最多』CreatorZine(2023年9月25日)

https://creatorzine.jp/news/detail/4873

ワークショップの中で使用する方法:ブレインストーミング, ペルソナ, ジャニーマップ
期待される成果:視聴者の共感を呼び、現代のメディア環境に即した新しい番組のコンセプトや構成を具体的に提案する。

プログラム

10:00開始
10:00-10:10アイスブレーキング(自己紹介)
10:10-10:40データ分析レポートの説明
10:40-11:10ブレインストーミング①(テレビに対する気づき)
11:10-11:30ブレインストーミング②(広告ビジネスの過去・現在とメリット・デメリットで分類やグループ化+広告ビジネスの過去・現在とメリット・デメリットで分類やグループ化)
11:30-12:00立案する企画の概要決定
12:00-12:50お昼休み
12:50-14:00ペルソナ設定とジャーニーマップ作成
14:00-15:00番組の核となるニーズを明確にし、企画,評価項目を考える
15:00-16:00発表資料作成
16:00-16:45内部発表会、フィードバック、リフレクション
16:45終了