WS03

開催日:9月10日(金)

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  • ワークショップタイトル: 介護の未来を提案する
  • 提案者氏名: 木盛和美、後藤耀、伊藤陸
  • ワークショップの概要: 日本の高齢者人口は増え続けており、2020年には過去最多の約3617万人を記録し、総人口に占める割合は28.7%となった。このような高齢化に伴って介護需要も高まり、介護人材が一層求められるようになってきた。具体的には、厚生労働省は2025年度末までに約245万人の介護人材の需要が見込まれるため、今後50万人以上を確保する必要があるとしている。一方で、介護企業は介護に対するネガティブなイメージや人材確保の困難さ、経営状況の改善などの課題に直面している。したがって、本企画ではこれらの課題へのアプローチを、ジャーニーマップやPDCAなどのデザイン思考を用いて議論および提案する。また、本企画は学生が課題解決や企画立案のスキルを実践的に養い、将来的に実務に役立てることも目指している。
  • ワークショップの目標: 本企画は介護人材の不足という社会課題の改善に関心がある。この社会課題を改善する上で、その要因を施設側と労働者側から分析し、介護企業において介護人材を増加/維持する取り組みが重要だと考えた。これをふまえて、本企画の目標として以下の2点を設定した。
    • ①介護企業における職場環境の改善策の提案                   ペルソナやジャーニーマップの作成を通して、現在介護職として働く人や彼らの置かれている状況をより具体化し、現場の詳細な課題を特定する。そして、それらの改善策をブレイン・ストーミングで洗い出し、最終的にPDCAに落とし込んだ上で、介護企業が職場環境を改善するための経営手法を提案する。
    • ②新たな人材雇用策の提案                           潜在的な介護人材として障害のある人に着目にして、上記と同様にペルソナやジャーニーマップの作成、ブレインストーミングをおこない、新たな雇用策を提案する。
  • 取り扱う課題: 本企画は介護人材の不足の要因となる職場環境改善と人材雇用という2点の課題を取り扱い、企業がより多くの介護人材を確保するためのアプローチを議論し提案につなげる。
  • キーワード: 施設経営、介護人材の不足、介護の魅力、職場環境の改善、障害者雇用
  • データとデータ源 :
    • 総務省統計局「高齢者の人口」
    • 厚生労働省「介護保険事業状況報告」
    • 厚生労働省「介護サービス施設・事業所調査」
    • 厚生労働省「介護従事者処遇状況等調査」
    • 公益財団法人介護労働安定センター「介護労働実態調査」
    • 株式会社リクルートキャリア『HELPMAN JAPAN「介護サービス業 職業イメージ調査 2014」』
    • 厚生労働省職業安定局「最近の障害者雇用対策について」
    • 株式会社日本総合研究所「人手不足と外国人採用に関するアンケート調査」
  • ワークショップで使う方法・フレームワーク:
    • ペルソナ
    • ジャーニーマップ
    • ブレイン・ストーミング
    • PDCA
  • 期待される成果: 介護企業における介護人材を獲得/維持する経営手法の提案
  • プログラム:
    • 10:15 開始
    • 10:15-12:00 午前の部
    • ・自己紹介
    • ・ワークショップの方向性や目標の共有を含めたガイダンス
    • ・データ分析レポートの説明
    • ・介護事業の職場環境改善について、ペルソナ/ジャーニーマップ/ブレインストーミング/PDCAを用いてディスカッション
    • 12:00-12:50 お昼休み
    • 12:50-15:00 午後の部
    • ・午前の続き
    • ・介護企業における障害者雇用について、ペルソナ/ジャーニーマップ/ブレイン
    • ・ストーミングを用いてディスカッション
    • 15:00-16:00 試作・発表資料作成
    • 16:00-16:45 発表会(フィードバック、リフレクション)
    • 16:45 終了